カスタマイズ提案の募集対象となるのは、KARUPの主力商品であるソファーベッドのラインアップのひとつ「BEAT」です。「BEAT」は両サイドにリクライニングがついた2人がけソファーベッド。ソファーとして、ベッドとして、朝、昼時間帯に応じて、寝たり座ったり、利用者がそれぞれの、その時々のニーズに応じて形を変えて使うことのできる、非常にフレキシブルな家具です。
フレームは100%スカンジナビア産のパイン材を使用。マットレスのサイズは80×200cm、内部には4cmのスポンジ核とピュアコットン100%素材を使用しています。昔から家具づくりに使われてきたパイン材。丈夫で長持ちする上に低価格。また、同じフレームをスチール素材などで作るのに比べると、はるかにエネルギー消費を抑えることの出来る、非常に環境にやさしい素材でもあります。
「BEATの新しい機能、デザイン、利用方法など、様々なアイデアをよせて欲しい」と、空想生活に期待を寄せるKARUP社のSvend Christensenさん。BEATの仕組みや特徴について、今回詳しくお話を伺いました。
まず、BEATの最大の特徴ともいえる、両サイドについたリクライニングについて。ベッドの両端にあるハンドルを握って持ち上げ、定位置で握った手を離すだけ、とその動かし方は、いたって簡単です。
ワンタッチで動作する様子がよく分かる動画もあります。
>動画を見る
座りながらでも片手で軽々と持ち上げることができます。BEATのアームの角度は、フラット時の180度と傾斜時の約45度の2ポジションに固定されていますが、提案によっては、設計時に45度以外の角度に設定することも可能だそうです。
片手で軽々と持ち上げることができる理由のひとつに、ソファーベッドのフレーム(骨組み)に、とても軽いパイン材が使われていることがあげられます。スカンジナビア産のパイン材のみを使用。パイン材は他の木材に比べて軽量で、加工もしやすく、低価格であるにも関わらず、生活の中で十分長持ちするだけの強度を持っています。BEATのマットレスの製造はアウトソースしているものの、このパイン材のフレームは、KARUPの本社がある敷地内の工場で全て作られています。
フラットポジションでベッドとして使用する際には2メートル近くの長さになるBEATですが、ユーザーの元に配達される際には「ずいぶんと小さな箱+マットレス」という状態で届きます。箱の中には、パイン材のフレームとなる木材とネジ、取り扱い説明書などが入っていて、箱の重さは20kg程度。ユーザーが説明書を見ながら簡単に組み立てられるようになっています。コンパクトにパッケージすることで運搬コストを大幅に抑えることができるのです。
BEATの仕組みも良く分かる組立の取扱説明書もご覧いただけます。
>取扱説明書を見る(PDF)
軽量で加工がしやすい、ということはコスト面だけではなく、運搬、加工時の二酸化炭素排出量を減らすことにもなります。パイン(松)の木は成長が早く、BEATとしての役目を終えた後には、木材全般にいえることではありますが、自然に返すことのできる素材でもあるのです。こうして、ひとつの商品のはじまりから終わりまでを視野に入れ、品質を守りながらも、トータルに無駄を省く、そんなSvendさんのお話に、KARUP社のものづくり精神が垣間見られます。
BEATのフレームとマットレスは様々な色の組み合わせで作られていて、Svendさん曰く「提案は何色でもOK!」とのこと。BEATの標準マットレスは、80×200cm(内部には4cmのスポンジ核とピュアコットン100%素材のものを使っている)ですが、同社は他にも様々な厚みと素材を使ったマットレスを取り扱っています。さらに、座席部分の下には、取り外し可能なキャスター付きの引出しが標準モデルで付いていて、収納家具としての一面も持ち合わせています。
引出しの取扱説明書(PDF)はこちらでご覧頂けます。
さらに、このDANISH INNOVATION PLATFORMプロジェクトをデンマークで担当するデンマーク政府Udviklingscenter for Møbler og Træ(家具貿易を担当する部門)のOve Andersenさんにデンマーク家具の現在について伺った所、今デンマークの家具業界は大きくふたつに分けることが出来る、といいます。デンマークの大御所デザイナー達、たとえば、アーネ・ヤコブセンやハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセンなどの家具は、すでに日本のおしゃれなインテリアショップでもお馴染み。品質はもちろん、その非常に高いデザイン性から、世界各地で高値で売られています。その一方で、つい5年程前まで、低価格なパイン材を使ったデザイン性の低い安価な家具が、デンマーク国内で生産されていたといいます。現在KARUPなど一部を除いて、それらの多くはコストのより低いデンマーク国外へ生産の場を移しているそう。
とはいえ、デンマークの若手デザイナー達の台頭は頼もしく、国内外のデザインコンペで数々の賞を獲得。彼らは、今まで使われてきた素材に新しい可能性を見出しています。今、デンマークの家具に求められているのは、国内で作られる高い品質を保ちつつ、新しいアイデアを盛り込んだ、高いデザイン性である、とOveさん。「このDANISH INNOVATION PLATFORMを通じて、新たなデザインの息吹が吹き込まれることを、期待しています!」と、のこと。みなさんの提案、お待ちしています!
KARUP社で募集中のテーマは以下
○日程
アイデア・デザイン提案受付
締め切り 2009年6月15日
結果発表 2009年6月25日(予定)
○選考と報酬
・メーカーとの打ち合わせのためのデンマーク渡航費(1名)
・アイデアの商品化
・商品化に伴うロイヤリティ報酬
※メーカーの判断により、該当者なしとさせていただく可能性があります
○募集内容
下記のテーマで提案を募集。
1. こどもや赤ちゃんにぴったりの家具
2. お年寄りにも快適な家具
3. フリーテーマ(日常の不便を解決する家具)
4. 既存商品のカスタマイズアイデア
○参加資格
特になし。
○著作権等の知的財産権の扱い
提案に関する著作権等の知的財産権については、空想生活の規約・ガイドラインの下記条項をご覧ください。
利用規約
【第17条 利用者が送信(発信)したコンテンツについて】
ガイドライン
3.権利の帰属
○選外になった場合
提案されたものが選考からもれた場合については、引き続き、空想生活の中で、デザイン提案として継続可能であり、投票数を伸ばすことで、商品化を目指すことができます。