『ワーキングチェア』とお聞きになって色めき立つのは、
かなり製品デザインに対する感度の高い方ではないでしょうか?
「チェア」という名にも関わらず、工業製品に近い部品数、
その部品によって提供される多彩な機能、そして機能美のデザインは、
モノにこだわる方々を魅了してやみません。
この度、『空想無印』では一年後の製品化を目指し、
そのワーキングチェア制作プロジェクトを立ち上げました。
今回は、プロジェクトのキックオフを兼ねて、
ユーザーの方々と『無印のワーキングチェア』について考えるワークショップです。
さて、今回の参加者の方々なのですが、
様々な分野から、本当に多彩な職種の方々にお集まり頂きました。
分野、職種が違うとはいえ、共通しているのは、
「ワーキングチェアに座って長時間仕事をしている」という点。
皆さん、自己紹介の段階から、無印のワーキングチェアに対する期待を熱く語っておられたのが記憶に残っています。
今回のワークショップは、写真による『オブザベーション手法』を採用。
普段の生活上の不満点や工夫を、写真から抽出するこの手法は、長時間座っているが故に気付かない、
オフィスチェアに関する隠れた改良点を見出すことに、非常に優れていると考えます。
まずは素材となる写真選びから。壁一面に貼られた
「共感する問題点・工夫」が撮影された写真画像を選び出します。
ちなみに写真は早い者勝ちです。
写真を選んだ後、これを自分たちのグループテーブルに持ち帰り、
問題点についてグループ全員で抽出します。
「上着を背もたれによく掛けるけど、シワが寄ってしまう」
「リラックス時と集中しているときの両方をフォローしようとして、イスが大き過ぎる」
などなど、実際の経験からくる不満や、他のユーザーが撮った工夫などを抽出し、
自分が支持する理由を含めて、付箋に記入し、写真に直接貼っていきます。
抽出されたオフィスチェアに関する、不満・工夫・自分なりの「欲しい」を、 空想ストーリーという4コマストーリーに落とします。 弊社のワークショップでは既におなじみの手法なのですが、 「欲しいもの」の方向性と、それに対する問題点、問題点の分析、 それらを解決することを文字情報に落とし、分析することによって、 独りよがりなコンセプトを防ぐとともに、それ自体に説得力を持たせ、 「自分が欲しい」から「みんなの欲しい」に、コンセプトを昇華します。
さて、コンセプトを確立したことにより、 次はプレゼンシートの作成に入ることが出来ます。 しっかりと言語化、理論立てされたコンセプトをデザイン画に起こすわけですが、 今回の参加者の方々の素晴らしいところは、まず、筆に迷いがないところ。 コンセプトを煮詰め切れない場合、どうしても制作時点で何を作ろうか再度迷ってしまうのですが、 明確なコンセプトを立てられた参加者に方々は、迷いなく筆を走らせます。
無事制作が終了し、講評に入ります。 但し、弊社のワークショップの講評は、特定のどなたかが主観で作品講評を行うのではなく、参加者みんなで行います。 プレゼンシートは全て壁に貼られ、参加者は3枚の付箋に、感想(講評)と、 出されたチェアに対する希望購入価格を記入し、プレゼンシートへ直に貼っていきます。 臨場感のある反応がすぐに得られ、また作品をあくまで公平に批評することが可能です。
上位3提案に表彰が行われ、提案のプレゼン、賞品授与が行われました。 が、ワークショップはまだ終わりません。ワークショップで出された提案を、 実際に『空想無印』にアップする作業が残っています。 今回出たデザイン提案は、空想無印・ワーキングチェアプロジェクトにアップされ、 ワークショップだけではなく、Web上でもご意見や投票を受け付けます。 また、提案者の方々は、今後提案内容の更新が随時可能です。 是非、今後の提案内容の動向にもご注目ください。
今回、ワークショップ終了後にオフィスにて、コーヒーを飲みながら、 参加者交流会を行いました。様々な業界・業種の方々が名刺を交換され、 また情報の交換をされておりました。普段、接点のない方々との交流も、 ワークショップの醍醐味。開発手法の勉強、様々な方との交流など、 他では得られない『空想』ならではのメリットが、たくさんあります!
今回の提案は以下の通り


