カーライフをもっと楽しくするにはどうすればいいか、みなさんと日産自動車で提案している、空想くるま。今回、『都心の新くるま生活』をテーマに、ワークショップを開催しました。最近、公共の交通サービスの発達している都心では、若者の車離れが進んでいると言われています。そのような人々にとっての魅力あるくるま、くるまのある生活、サービス等を考えてみることにします。
自動車の維持のコストを考えると、他に欲しいモノもあるし、都内に住んでいると、移動も電車で充分。そんな背景もあり、ここ数年の国内市場は縮小を続けています。そんな中、ユーザーの関心を取り戻すためにはどうすればいいだろう?という、少しハードルの高いワークショップになりました。
最初に参加者のみなさんはそれぞれ、「都心に住む架空の自分」を設定します。性別・職業・住所・年収・家族構成・趣味などを、細かく設定し、次に、理想の一日を雑誌の切抜きをコラージュすることでビジュアル化します。
例えば、女性・26歳・OL(精密機器商社)・吉祥寺在住・年収400万・父、母、弟(同居)・料理と散歩とペット(小型犬)、家庭農園が趣味。お料理ブログを運営していて、デザイン雑貨が好き、というふうに個人像を設定します。そして、「昨日、車が納車されたとして、どのように今日を過ごすか?」理想の一日を、A2パネルにコラージュし、ストーリーを組み立てていきます。
土曜日、まずペットとの散歩と食事(ペットカフェ)から一日をスタートし、駒沢でペット用品の買い物と散策。その後、家庭菜園に行って野菜を収穫して帰宅。18:30から近所の居酒屋に行き、ストレス発散しつつ、22:00には自宅で就寝する。
そんな生活には、くるまがどう関わるでしょうか?
理想の生活の全体像をイメージすることで、本当に自分にとって必要なくるまのあり方を、思い浮かべることができます。
・ 車から離れても、車の情報を手元で見られる鍵『information key』
・ 若い世代にも買える、維持できる、究極のシンプルカー 『"素"カー Loop!』
・ 外出先で、空いている月極駐車場に短時間駐車できるシステム『Open Parking』
などなど、都会生活で「あったら便利!」「是非欲しい!」というサービスや自動車が提案されました。
『空想くるまラボ』でもおなじみの、日産自動車の遠山さんは、「作り手の視点からでは見えない、新しい発想がありました」と語ります。
また、今回はワークショップ終了後に、日産自動車の遠山さんと二階堂さん、TBWA/HAKUHODOの武藤さんを囲み、コーヒーを片手に座談会を行いました。任意参加だったのですが、ワークショップ参加者は全員出席です。
普段、日産自動車内部で、新商品開発・広告展開を行っている方々と、本音をぶつけ合う、非常に稀有な機会となりました。「どのような車が求められているのか?」「最近いいなと思える車があったか」という自動車の話題を皮切りに、「自分が大切にしている物と何故それにこだわるのか」「i-Podとウォークマンの根本的な差は何か」など、消費行動の分析まで、非常に密度の濃い話し合いが行われました。
くるまという分野を越え、本当にほしい物とは? 時代が要請するものとは? など、かなり製品開発の本質に迫っていた気がします。
次回のワークショップは次週27日です。今から非常に楽しみです。

