
「曲げる」「組む」「編む」という、プリミティブな作業を通さずには完成することはないのが、籐製品。この籐製品を、山形県でつくる会社が、ツルヤ商店というメーカーだ。小さい会社ながら、グッドデザイン賞を受賞するなど、伝統の技術を見事に「デザイン」と結合させている。しかも、行政や企業の力を借りずの成功。一体、どんな考えを持った社長なのか、同社社長を訪ねた。
Q, 籐製品づくりをしているメーカーが山形県にあるとは知らなかったのですが、会田さんはツルヤ商店何代目になるのでしょうか?
A, 僕はここの4代目なんです。元々は、この辺りの山間部には、あけびとかぶどうの材料を取ってきて、我々に売る業者の人がいたんです。でも、そういう人がいなくなってからは、主にインドネシアから材料を輸入して、つくっているんですね。だから、籐製品づくりは地場産業ではないんです。山形県でも東北地方でも、私の知る限りでは、籐製品づくりをしているのは、ウチ1社だけだと思います。
Q, 籐のプロダクトというものは、ひと昔前には随分見かけましたね。
A, 大体、昭和40年代後半以前というのは、幼児用の製品には籐製品が使われることが多かったんですよ。揺籃と呼ばれる幼児用ベッド、つまり揺り籠だとか、子供用の椅子だとかね。要するに天然素材だと、口に入っても害がないから、みんな使っていたんです。だから籐でできたインテリア製品なら、何でも買うなんていう人も多かったんですよ。昭和40年代から50年代に掛けては、ある種の籐の製品のブームだったんですよ。いくらつくってもつくっても需要に間に合わなかったんですから。続きはPingmag MAKEで。