
長崎に伝わる古賀人形。400年の伝統を継ぐ職人、小川憲一は19代目の当主だ。しかし、彼の言葉は軽やかであり、気負いがない。時代の世相を映す、彼のスタンスは、廃れゆく伝統を次の世に残す、ひとつの賢い方法にすら感じられる。
Q, 仕事ぶりを拝見させいただいて、小川さんがもの凄く集中して人形をつくられているのが印象的でした。
A, そう見えましたか(笑)。まあ、仕事ですからね。一応は、真面目につくっとかんとね。自分の代で19代目ですし、多少の責任もありますからね。さっきは目を描いていたんですよ。古賀人形の場合には、目を先に描くんですよ。目が失敗しちゃったら、すべて台無しですから、失敗してもいいように先に描くんです。他の部分を描いてなければ、地が白いから削って消すことができるんです。
Q, 目を描くという作業は、よく言う「魂を込める」作業なのでしょうから、神経を研澄まさないといけないんでしょうね。
A, きっと自然に集中してやっているんでしょうね。でも、「魂を込めるんですか?」とか、よく聞かれるんですが、そんなことは恥ずかしくて自分の口からはよう言われんですよ。そんなこと言ってたら、毎日毎日繰り返す作業やってられんですよ(笑)。続きはPingmag MAKEで。