
加賀毛針という、長い時間を生きた、美しい釣り針がある。そこには、武士達の生き様、心が宿っているという。「目細八郎兵衛商店」は、加賀毛針を現代に伝えるお店だ。新商品づくりにも果敢に挑み、現代性をも見事にまとっている。ここの店主は、20代目。彼は、この重みある歴史を背負って、どこに歩いていくのだろう?
Q、加賀毛針というのは、今ひとつ馴染みがないんですけど、これは伝統工芸品なんですよね?
A、はい。石川県指定の伝統工芸品です。けれど、もちろん今でも毛針を使って釣を楽しむファンはいますよ。毛針は、一般には、鳥の羽や動物の毛などを用いて、虫に似せた疑似餌のことです。
Q、釣り針を扱っていなかったのですか?
A、加賀毛針の歴史は、江戸時代にはじまったものです。でも、当時、アユ釣りは万人に許されていたわけではなく、武士にだけ許されていたものだった。だから、アユ釣りを嗜む武士たちは、縫い針を自分で釣り針用に曲げて、毛をつけて自作していたんです。続きはPingmag MAKEで。