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手描き鯉のぼり

鯉のぼり1

日本では、5月5日に、いたるところで旗のように鯉が舞う。鯉のぼりは、子供の日の風物詩だ。創業100年の歴史を誇る手描き鯉のぼりの専門店が、埼玉県の加須市にある。元々は、「際物屋」という不思議なお店だったという同店に、3代目となる店主を訪ねた。鯉のぼりって、何ですか?

鯉のぼり2

Q、「際物屋」というのは、ちょっと聞いたことがないですね。
A、際物というのは、「際」という言葉から分かるように、瀬戸際、間際のもの、つまりギリギリでもものをつくるお店のことです。お正月飾りとか、花、提灯など、催しものに使う物を何でも売るお店だったんです。
Q、そのうちのひとつのが、鯉のぼりだった、と。
A,はい。でも、どうして、祖父が鯉のぼりだけを扱うようになったのかは、僕も知りません。今となっては、謎なんです(笑)。ただ、祖父は、相当に腕のいい手描き鯉のぼり師でありましたからね。好きだったのかもしれません。

鯉のぼり3

Q、ところで、「鯉のぼり」というものは、どんな歴史を持ったものなんでしょうか?
A、実は、これについても謎なんです(笑)。一般的には、中国の登竜門伝説から来ているということが、知られています。黄河を泳ぎ上ることができた鯉だけが、龍になれる、という伝説です。この話にちなんで、我が子の「立身出世」を願い、空に上げるのではないか、と。でも、某百科事典編纂者が、鯉のぼりの由来を明確にしようと、単なる僕をはるばる訪ねてきたこともある位ですから、その歴史ははっきりしないんです。ただ、中国にはない風習ですし、江戸時代中期の歌川広重やその他の絵で、鯉のぼりがあがっている図があるので、江戸時代中期にあったことは間違いありません。ただ、僕は単なる職人ですからね。歴史のことは、はっきりとはわからないんです。続きはPingmag MAKEで。


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