
パソコンが普及し、文章を書くと言えば、キーボードタイピングが当たり前の時代。そんな現代にも万年筆のペン先をつくりつづけ、万年筆の愛好家から「万年筆の神様」と呼ばれている人物がいる。万年筆の世界、書き味を追い求める人生とは、どのようなものだろう?
Q、簡単にお仕事の内容を教えてください。
A、今は、ペン先の修理をする仕事をしとります。全国の販売店から修理依頼の注文が入るんですよ。そのペン先を私がつくっとります。普通の万年筆は長刀の形をしたペン先です。このペン先を研ぐんです。それから竹の万年筆シリーズの製作も手掛けとります。今は、定年退職をした立場でありながら、仕事をつづけておりますが、定年前はいくつかの商品を考案することも仕事しとりました。
Q、万年筆というのは、値段も決して安くはないと思うのですが、ペン先をつくる作業というのは、どのようなものなのですか?
A、万年筆のペン先の全体の流れは、大まかには次のようになります。まず、金を溶解させて、火入れと圧延(圧縮して延ばすこと)を繰り返し、金を一定で均一の厚味にしていく作業があります。それから、ペンポイントを付ける玉付けという作業と玉研磨の作業があります。その次が、ペン先に割れ目を入れる鋸割という作業。この鋸割で、ペン先の弾力が決まります。そして、最後が、品質をチェックする鏡面研磨、羽布磨き、洗浄という工程を経て、仕上げられるわけです。続きはPingMag MAKEで