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古平さんの「光る文字を透明な箱に浮かび上がらせる」というアイディアを形にしようとスタートしてから、2年近くたちました。今回でなんと20回。あっという間にここまで来たというのが実感です。しかし、時間をかければいいということではもちろんありません。早くゴールに到達し、きれいに着地することを目標に、努力して下さっている皆さんと打合せを重ねています。
文字が入るアクリルの板(上部)とパネルスタンド(下部)は、別々につくるものの、それぞれの決定事項が影響しあうため、その調整をしながら製作してもらっています。残念ながら今回はお見せできる写真がないので、次回進展をお見せしたいと思います。

前回の、パネルスタンドの試作品の写真の反響は大きく、ある家電メーカーのデザイン部長は「あの写真を興味深く見た」と声をかけてくれました。いま家電メーカーにとって、「透明なフラットパネルディスプレイの開発」が大きな目標であり、夢なのだそうです。ディスプレイが大きくなればなるほど、インテリアに真っ黒なかたまりが出現するという状態を何とかしたい。ただ、既存の技術では実現できないだけに、みな手探りで開発しているというのが実状だとか。「だから本当は、誌面でおおっぴらに公開して欲しくない気もするんですよ」と、本音もこっそり教えてくれました。
別の家電メーカーの研究所の所長の反応は、また違いました。その研究所では、有機ELの用途開発をしているのですが、なかなか上手くいかなくて困っているそうなのです。素晴らしい材料だけれども、使いみちが決まらず宙ぶらりんになっている。使いたい人はいるはずなのに、それが誰なのか見つけられない。まさに「材料と技術のお見合い」だというのです。運命の人に出会えずに悶々としている、そういう読者は多いのではないでしょうか。この連載を通じて自分たちの想定外のメッセージを読者が受け取ってくれていました。私たちにも大きな励みです。
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