前回からスタートしたグラフィックデザイナー古平正義さんの「光るアルファベット」。古平さんからCGによるイメージもあがり、その魅力はますます大きく、実現したい気持ちもさらに膨らみました。 しかしアイデアを具現化するとなると、そう簡単にはいきません。CG画像のままではコードもありませんし、光源もありません。少なくてもこの通りのものを作るのは難しい・・・。 そこで先ず、技術や素材を探すことにしました。 探す先は特許庁です。ここならまだ商品化はされていなくても、実現させることのできる技術や素材を見つけることができるかもしれません。 しかしながら、データベースの中から「アクリル、透明、表示、発光、文字」などのキーワードを調べてみましたが、それだけで解決できる技術や素材は見つけることができませんでした。 そこで、国の研究機関でロボットの設計や開発に携わり、現在は特殊照明の開発会社に勤めておられる岡安泉さんという大変心強い方に、現在の状況と解決策の相談にのっていただくことにしました。 岡安さんを交えたミーティングも3時間以上に及び、気分転換に出た夕食で飲んだ「カルピス」によって状況は大きく前進しました。 沈殿しない浮遊物をコントロールして塊を作り、それを光らせる。 確証が持てたわけではありませんが、解決の糸口としては十分なものだと思います。 「透明でかつ光る物体はアクリル」ということでスタートし、固く、封入した何らかの機能によって文字を浮かび上がらせようと考えてきたのですが、四角い透明な物体の中身が固い必要はないという発想の転換的なひらめきで解決できる可能性が見えてきました。 液体の中に発光(反射)する素材を入れて、その素材をコントロールするという方法。 透明な液体と発光(反射)する粉末、そして磁力を発生させる透明なもの、光源、とまだまだ解決しなければいけないことが沢山ありますが、山形大学の長井勝利さんにご協力いただき実験方法もわかりました。 最後に岡安さんが口にした「アイデアが出てから『これはできる』という確信を得るまでの時間って比較的短いことが多いんです。長いのはそこから先です。」という言葉はこれまでに研究開発で自分のアイデアを形にしてきた岡安さんの言葉だけに、ズシリときます。 次回までに実験を重ね、更なる進展をご報告できるように頑張りますので、皆さん今後も見守っていてください。