ここ数回のマスッチが描き出していたのは、街並みなど大物でした。今回は久しぶりにプロダクトを描きますよ。今回のテーマは、毎日つけて、一日に何回も目にして、そして複数持っている人も多いもの。そう、腕時計です。
文字盤があって、時刻を指し示す鍼があって、竜頭があってバンドがある。ベーシックな腕時計を描くのに必要なアイテムはこれで出揃いました。
「遠目に見せるのであれば、線だけで描けちゃいます」とマスッチ。
じゃあ、近くで見えるシチュエーションだったら?
「バンドは僕なら革を想定して、ステッチを描きこむ」。出ました、ステッチづかいの達人、マスッチテク! 確かにこれで立体感が出ますよね。あとは竜頭のミゾを描き加えたり、文字盤の3,6,9,12という数字だけを目立たせたりすることで、「腕時計らしさ」がグンと際立ちます。
「手首と手の甲と腕時計を描けば、性別も年齢も何となく分かると思うな」
えっ、マスッチ、本当? 顔は?
「描かなくても分かる。たとえば手首の内側に文字盤があれば、それは女性でしょ。ちょっと華奢な文字盤にしたら、若いOLかな。ギンギンにゴージャスな腕時計だったら年配の男性で、会社経営者? 若い男性だったらスポーツウオッチでしょう」。マスッチ、手相ならぬ腕時計相を見ることができそうです!