2007年4月中旬。マスッチはミラノにいました。世界最大規模のデザインフェア、サローネ視察に行ったのです。家具メーカーの新作にデザイナーの展覧会、自動車メーカーやファッションブランドも参加する、年に一度のビッグイベント! マスッチも見本市会場はもちろん、ミラノ市内をくまなくチェック。だから今回は「ヨーロッパの都市の風景」を描いてもらいます。
まず日本との最大の違いは建物の雰囲気。ミラノという都会でも、超高層ビルは見あたらず、古い建物ばかりです。ブティックやインテリアショップのファサードやウィンドウディスプレイはさすがに洗練されたモダンを感じるものの、それらが入っている建物はずっしりどっしり。その対比が何ともヨーロッパですね。マスッチはその古さと重厚な感じをあらわすキーアイテムとして、「門扉」に目を付けました。分厚い木の、しっかりした門扉がかたく閉じている様子は、なるほどいかにも重厚で、その隣に呼び鈴があると、より雰囲気が出ますねー! さらにミラノは縦横無尽な路上駐車が有名です。縦列駐車なんて当たり前、三重四重に車がひしめいているのをサササーっと添えて。
「それと、歩道と車道の境がコンクリではなくてゴツゴツした石なんだよね。細かい点だけど、ここを描くのがいいと思う」。
そして道行くミラネーゼを書き込めば出来上がり。マスッチからみなさんへ、ミラノ便りでございます。