左から、日産自動車 遠山さん、二階堂さん、堀江さん、ゲストの勝尾さん、柴田さん
初めて自分で運転したくるま、ボロボロになるまで乗り続けたくるま、ピカピカの新車……。一人で、二人で、家族や友人達とみんなで。気が付けば、くるまは移動手段を超えて、私たちの生活に関わっています。だって「愛車」っていう言葉があるぐらいですから! 愛情を捧げる存在なんですよね。愛と同時に、くるまが抱える課題についてもしっかり考えたい。たとえば環境問題という面からくるまを見たときには、2050年に新車のCO2排出量を対2000年比で70%削減しないといけないという厳しい現実もあります。
だからこそ、「カーライフをもっと楽しくしたい」。空想生活はそう考えます。この思いを形にすべく、日産自動車企画室イノベーションチームという強力なプロと一緒に、ユーザーのみなさんとくるまについてもっと語ろうとオープンしたのが「空想くるま」です。嬉しいことに、たくさんのユーザーの方々からのコメントが続々届いていて、「こんな発想があるんだ」「わかる、この気持ち!」と、スタッフも大いに盛り上がっています。
1月14日には、くるまについて語り合うシンポジウム「空想くるま会議」を開催しました。インダストリアルデザイナーの柴田文江さん、日経BP社ビジネス局編集委員の勝尾岳彦さんをゲストに迎え、日産自動車企画室イノベーションチームの堀江浩史さん、二階堂洋さん、遠山栄一さんが壇上に。空想くるまの試みを説明したあと、5人のトークセッションが始まりました。トークセッションは「ユーザーとくるまの関係について」と「カーライフの未来を創造する」の二部構成。
「ユーザーとくるまの関係について」では、「自分に合ったくるまがないと感じている人は多いと思う。かくいう私もその一人です(笑)。でも、これまでのくるまには感じられなかった『人により添うデザイン』を感じるくるまが登場しつつある気がします」(柴田さん)
「若い人にとってくるまが道具化していることからも分かるように、ユーザーとメーカーの力関係に変化が起きている。情報収集力や決定権を、いまはユーザーが握っていますね。でも、空想くるまのような試みによって、くるまが誕生したばかりのカスタムメイドで出発したときのような人とくるまの関係が、再び築けるかも知れない」(勝尾さん)
などなど、人とくるまの関係が変わって来ていることをゲストのお二人が指摘。それを受けて日産チームも現在の取り組みや展望を各々が話しました。マニアックな視点もあれば、ユーザーの立場での視点もあり、充実の内容にメモを取りつつ熱心に聞き入っている参加者のみなさんの姿に、空想生活スタッフも嬉しさひとしお。
続く第二部の「カーライフの未来を創造する」は、ウェブに寄せられたユーザーからのメッセージをもとに構成。「ふつうのくるま」「名車を復活して欲しい」「立ち寄りたくなるお店」「ペイントマーチ・キューブ」「旅くるま」「テーマパークのようなお店」と六つのカテゴリーに分けて、メッセージから見えてくるカーライフの未来を、ゲストの二人と共に分析。
「ふつうって何だろう。ふつうの定義は、難しい」
「名車に込めた思いを探ってみたい」
「住宅展示場のように、複数のメーカーのくるまを同時に見られたら」
「くるまを部屋としてとらえてみると、見え方が変わってくる」
「レンタカーと自分の車の違い」
これらはコメントの抜粋なのですが、ユーザーのメッセージからどんどん思考が膨らんでいく様子がお分かりいただけるかと思います。その後の質疑応答の時間も参加者から活発な質問や意見が寄せられました。
「パソコンみたいに、メーカーの垣根を超えてカスタマイズすることは可能ですか」
「レンタカーには乗りたくない。違う次元でのカーシェアリングを構築して欲しい」
「日本のくるまにはプラスアルファの魅力が少ない気がする」
「くるまって、どうしたら好きになれるでしょうか」
それぞれに課題のヒントが詰まっていて、終了時間をオーバーしながらも、ゲストも日産チームも熱心に返答。くるまについて語ることは、人について、デザインについて、環境について語ることにつながるのを実感できる時間でした。参加者のみなさん、ゲストの柴田さんと勝尾さん、ありがとうございました。そして日産チームのお三方、おつかれさまでした!
ぜひみなさんも空想くるまをご覧下さい。そしてたくさんコメントや投票をいただけることを、お待ちしています。