空想マガジン
空想インタビュー 第14回
金子 真さん

インタビューの席に現れたのは、この春から大学4年生になる金子真さん。 現役大学生ながら空想かばんで提案していた 「smart wallet」 がこの度めでたく商品化決定! 30個の決定注文数を楽々クリアして、注文数はすでに3桁を超えています。 担当した空想スタッフも嬉しさいっぱいです。

金子真さん

きっかけはワークショップ

金子さんは大学ではインダストリアルデザインを専攻しています。 空想生活を知るきっかけは、ご友人が空想かばんに投稿していたことだったとか。 その後縁あって金子さん自身が去年4月に行われたワークショップに参加、 ここからsmart walletの芽は生まれました。
「お札入れと小銭入れとカード入れをそれぞれ持っている人っていますよね。 それを財布に同居させて、それでいてそれぞれがかさばらないようにしたかったんです。 通常の財布にあるカード入れって、何枚も入れるとパッツンパッツンになっちゃって見た目も美しくないし、 使っているうちに縫い目がほつれて来ちゃう。それがいやだったんです」。
金子さんにとってラッキーだったのは、このワークショップのあと、 空想かばんに提案し、投票数が上位だったことをきっかけに、サンプルを作ってもらえたこと。 革製品メーカーのルボアが空想生活の活動に共感を持って、サンプル作りに積極的に動いてくれたことで、 金子さんのアイデアが実際に形となって手に取ることが出来たのです。
「実際に自分で使ってみるという貴重な体験をさせてもらえました。 開閉のチャックがむき出しだと引っかかっちゃうとか、 使ってみないと分からないことってたくさんあるんですね。 それにメーカーの方にもお会いできて、製造工程の面からアドバイスをいただいたり、 学校の授業にはないリアルなやりとりです」。

「使いづらくてもいい」って?

そして9月からはサイトに試作品第一弾がアップ。 金子さんは自分で使いながら、サンプルを家族や友人に見せたり、 空想生活に集まった「提案のコメント」を参考にもして、数回のマイナーチェンジを加えました。 「両親も美大を出ているので、けっこう言うことが厳しいんですよ(笑)」。
なるほどそれは手強そう。 そんな厳しい(?)声に耳を傾けつつ、三つの機能をうまく同居させるにはどうすればいいのか、 試行錯誤したそうです。そして金子さんが考えた末にたどり着いたのは、 「札入れと小銭入れとカード入れを財布に同居」させるのではなく、 それぞれを分けて考えた上でドッキングさせるということ。
「財布の中でうまく住み分けようという考えから抜け出したことで、 デザインもしっかりした骨格が出来たと思います。 悩んでいる時にある方が言ってくれた『使いづらくてもいいんだよ』というアドバイスが、 僕にとって大きな励みになりました。すべてを解決しようとすると中途半端なものになるのだから、 自分のしたいことをしっかり形に落とし込もうと思えるようになりました」。
考え方が定まったことでこのアイデアの魅力がハッキリ伝わるようになったのでしょう。 カード入れの厚みと小銭入れの厚みが同じで凸凹せず、それぞれにあらかじめたっぷりとした収納力があって、 三つ折りにすると膨れずスッキリのsmart wallet 、2月12日に予約を開始して間もなく商品化達成!
「本当に嬉しいです。 大学の授業と違って、本当にものを作るときのプロセスには値段や素材や工程といった様々な制約があることも刺激になりましたし、 ものづくりは自己完結ではない、ということを学びました」。
ゆくゆくはカラーバリエーションを増やしたり、 実際に手にとってもらえるようにショップで取り扱ってもらったりするようになると嬉しい、 と空想スタッフとともに夢は尽きません。
「商品が出来上がったら、お母さんにプレゼントします」という親孝行な金子さん、素晴らしい!
実際に出来上がるのは3月下旬~4月の予定です。 予約して下さったみなさん、楽しみにお待ち下さい。 そしてもちろん予約受付続行中です、ぜひご覧下さい。

ラフスケッチ

ラフスケッチの数々。何度も試行錯誤したことがうかがえますね!