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デザインの舞台裏 第11回 pore 根本崇史さん
東京デザイナーズウィーク、デザインタイド イン 東京、デザインタッチ。10月31日から11月4日は、東京がデザイン一色に染まる5日間でしたね。みなさんは行きましたか? 東京デザイナーズウィークのメイン会場は明治神宮外苑。たくさんの来場者でにぎわう中、インターナショナルな雰囲気でひときわ盛り上がっていたのが「100% design tokyo」。2005年から数えて3回目、ここに毎年ブースを構えて自作を発表しているのが、根本崇史さんです。
デザイン大好き
根本さんが「pore(ポール)」の名前で活動を始めたのは2000年のこと。でも写真で見るとおり、根本さん、若い。2000年って、いったいいくつなのかと聞いたら、なんと大学1年生! ということは、筋金入りのデザイン好きなのですね?
「寝ているとき以外は、ずーっとデザインのことを考えているかも知れません(笑)。100% design tokyoに出展する前は、デザイナーズウィークやデザイナーズブロックにも出ていたんです。100% design tokyoは回を重ねるごとに活気が出てきていて嬉しいですね!」
前回の出展でプロトタイプを展示し、今年めでたく商品化したのが「グーニー」。10本の足をぐにゃりと曲げれば、アクセサリーや携帯電話、鍵などのディスプレイになるんです。シリコンの中にワイヤーが仕込まれているので、置くものに合わせて形を自在に変えられます。
「僕自身がアクセサリーを身につけるのがとても好きで、たくさん持っています。アクセサリーのしまい方って、箱の中に入れたり、隠しちゃいますよね。でも身につけると映えるものなのだから、外している時も『部屋を着飾る』ことが出来れば、そう思ってデザインしました」。
展示会という場所で自分のデザインを発信し、さまざまな人からコメントをもらったりアドバイスを受けたりしながら、商品化への道をひらく。それがとても刺激的だと根本さんは言います。商品化というゴールにきちんとたどり着いているのが、何ともすごいところです。
ビジネスとデザインのバランス
根本さんは、空想生活にも関わってくれています。夏に行われた「電気自動車のある生活」コンペには、停車中にバッテリーを共有する電気自動車を提案し、優秀賞を受賞されました。そして空想無印では「コードを隠して充電できるBOX」を提案中。これは一カ所で複数の機器をきれいに、コンパクトに、まとめて充電できるボックスで、ベッドサイドのテーブルとしても活用できるプロダクト。100% design tokyoのブースにはプロトタイプが展示され、多くの人の関心を集めていました。
「空想生活は、2000年に行われた『シガーロ』の展示会を見たのをきっかけに知りました。ちょうどその後、大学に西山浩平さんが講演にいらして話を聞いたんです。それがとても面白かった。デザインのことを感覚的に話す方が多いなか、西山さんの話は理路整然としていて、すごく腑に落ちたんです。デザイナーって、ビジネスという側面を苦手と考えがちですよね。でも僕は、両者のバランスが取れていることが大事だと思っています。空想生活はその点がとてもしっかりしている。スタッフのみなさんもていねいですし、信頼関係が築ける。だからアイデアを預けられる。スタッフのみなさんがスーツを着ているでしょう? それを見て服装は大事だと思って、だから僕も今日はスーツなんです(笑)」。
思わぬ方向からおほめの言葉をいただき、嬉しいやら恥ずかしいやら。
「いろんなアイデアがどんどん湧くなかで、それを実現させたいと思ってもサイズが大きすぎて簡単にはつくれなかったり、電気系統など技術の問題が立ちはだかると、なかなか形にすることが出来ない。空想生活は、そのハードルを僕たちデザイナーと一緒に超えようとしてくれる。とても力強い存在です。ユーザーの方からのコメントも参考になるし、嬉しいです」。
根本さん、ありがとうございます! これからも、インターネット上の見本市として、空想生活でどんどん展示をして下さい。
10本の「足」を曲げれば、自在にカタチが変化する「グーニー」。発想次第でいろんな使い方が可能です。
根本さんのサイトは こちら