デザインの舞台裏 第3回 ( Part 1 Part 2 )渡辺弘明さん(株)プレーン
メルマガ読者のみなさん、空想生活の「くうきTV」で展開中の「いえ・たばこ・くうきプロジェクト」はご覧いただいてますでしょうか? ノンスモーカーとスモーカーの新しいコミュニケーション手段を探るこのプロジェクトに参加している(株)プレーン代表の渡辺弘明さんに、話を聞きました。
渡辺さんは国内の事務機器メーカーでプロダクトデザインに携わった後に渡米。最前線のデザイン会社で活動なさった経験も活かして、1995年にプレーンを設立しました。携帯電話やAV機器、時計などをデザインしていて、パッケージやグラフィックデザインまでトータルで手がけることもあるそうです。
「空想生活は、デザインの新しいビジネスモデルを切り開きましたよね。今回のくうきTVも、一緒に何か新しいことが出来ればと思って参加しています」。
現在プレーンがくうきTVで提案しているのは、「リビングでの心地よい喫煙環境の共有」をキーワードとしたアイテムです。スモーカーにとって、たばこを吸うひとときは貴重なリラックスタイム。だからこそ、スモーカーもノンスモーカーも共に我慢せずに、一緒にいられる環境をつくれたらいいのでは、と渡辺さんは考えています。
「単にプロダクトの形をデザインしたりするのではなく、喫煙環境というインフラそのものをデザイン出来たら、と願っています。今から30年以上前に、デザイナーのビクター・パパネックが書いた『生きのびるためのデザイン』という本があります。パパネックはこの本の中で、ものをつくること自体が社会に対して悪であり、不必要なだけでなく有害な製品は地球を汚しつづけていると唱え、本当に必要で社会が要求しているものを探っています。現代においても同様で、デザインで社会の環境を良くすることが出来たら、そこには大きな意義があると思うのです」。
なるほど、インフラが整ったら、状況は大きく変化するに違いありません。渡辺さんは、提案しているデザインが実際にどれくらい効果があるか、すでに検証を始めています。これが面白いんです! 次回はその様子をリポートしますので、お楽しみに。
プレーンのオフィスにて話を聞きました。住宅街にあるモダンな佇まいが印象的です。「僕は黒子的な存在だから」と渡辺さん。無理を言って、ほんのちょこっとだけ、写真に登場してもらいました。