デザインの舞台裏 第2回 ( Part 1 Part 2 )小泉誠さん(デザイナー・建築家)
前回に引き続き、デザイナーの小泉誠さんに話をお聞きします。
空想生活と一緒に「ウインドーラジエーター」をデザインし、見事家電デビュー(?)を飾られた小泉さん。私たち空想生活を、どうご覧になっているのでしょうか。
「道具というものは、必要だから生まれるという必然を持っていなければならないと思っています。でも家電製品や家具は売り手市場というのが現状で、売り手の都合で作られているものが圧倒的に多い。それっておかしいですよね。そんななかで、空想生活はユーザーが欲しいと思うものを、自らリスクを背負いながらメーカーとデザイナーと一体となってつくろうとしている。この姿勢こそ正しいと思うし、日本の家電の流れを変えた大きな功績ですよ。そして続けている、これも大事なことです。空想生活は、ユーザー、メーカー、デザイナー、誰に対しても誠実でちゃらちゃらしていない。その真っ当さが僕は好きなんです」
小泉さんは事務所がある東京国立に、ご自分がデザインした家具やプロダクトを販売する「こいずみ道具店」を構えています。並木道沿いにポツンとあるその店は、内装ももちろん小泉さんが手がけていて、小さいながら小泉さんのデザインを堪能できる貴重な場所です。
「家電製品と比べると、木の家具は最小ロットが少なくても生産できます。これをメリットとして活かそうと、オリジナル家具をつくって、自分で売っているんです。せっかくつくるのだから、みなさんに見ていただきたいし、デザインを伝える場所が必要だと思ったので。自分が欲しいものをつくるという、とてもシンプルな考え方でやっています。改めて考えると、これって空想生活と似ているかも知れませんね」
なるほどおっしゃる通り、ほしいものをつくるという姿勢は、小泉さんと空想生活の共通点です。小泉さんと同じように、私たちはこれからも、いいものをつくって発信し続けていきます!