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デザインの舞台裏 第1回
( Part 1
Part 2
)
アストリッド・クラインさん (建築家・クラインダイサムアーキテクツ)
このコーナーでは、内外で活躍するデザイナーに、最近の活動や「空想生活」へのエールをうかがいます。第一回のゲストはアストリッド・クラインさん。マーク・ダイサムさんと共に「
クラインダイサムアーキテクツ
」を設立して15年。日本を拠点に、魅力あふれる店舗やオフィスのインテリアデザイン、建築を次々に手がけています。
クラインダイサムアーキテクツの、そのユーモアを含んだセンスをぜひプロダクトにも活かしてもらいたい。空想生活はそう考えて、「Switch! the design project」のひとつである「
COMPACT IH
」のデザイナーとして声をかけました。そして生まれたのが、四角くってつるんとしている、あの卓上IHなのです。 そこでクラインさんに、
COMPACT IH
のデザインを振り返ってもらいました。
「日本の住環境は変わりつつあるとは思うのですが、それでもやっぱり狭くって、特に若い人はワンルームの生活をしています。ものをしまう場所は必然的に少なくて、いろんなものが見えっぱなしになっている。『しまい方』のスタイルがないから、何でも家具のように見せるのが、日本のインテリアスタイルともいえますね。そして最近は、キッチンがリビングと一体化する傾向にあって、境目がどんどんなくなっています。すると家電も家具のようになってくるでしょう? だったら最初からそういうデザインにしたいと考えたのが
COMPACT IH
のデザインの始まりです」。
「バングアンドオルフセンのオーディオとかって格好いいですよね。しまっておくのがもったいなくて、よく見える場所にディスプレイしたくなります。私たちがデザインするIHも、『格好いいから見せたい』と思わせるものにしたいと考えました。格好いい=外に出して見せたい=使いたいときにすぐ使える=もっと使いやすくなるでしょう!?
ただ、プロダクトのなかでも家電のデザインはたくさんの制約がありました。もちろん予算やパテントのこともあるし、私たちがしたいデザインが法的なルールで出来なかったこともあります。マークやスタッフと一緒に『こういうデザインにしたい』と思い描いた形そのものになっているわけではない点もあるから、次にやるとしたらもっといいものが出来ると思うの(笑)。
この
COMPACT IH
は事務所のみんなでお茶を飲むときに使ったり、たくさんある資料のブックエンドにもなるんです。IHだから調理しないといけないってことはないですもんね」 さすがクラインさん、こちらが思いも寄らない使い方(?)を教えてくれました。
次回はクラインさんに、空想生活へのメッセージを聞きます。
▲ UP
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