ニシヤマ書店 第6回 家計調査年報
今回みなさんに紹介するのは、総務省統計局が発行する「家庭調査年報」です。
なぜそんなもの? と思われるかも知れませんが、僕たち「空想生活」にとっては欠かせない一冊なのです。
細かな数字と数万品目にも及ぶ項目がページを埋め尽くしていて、初めて見た人はクラクラしちゃうかも。映画「マトリックス」のタイトルロールみたいですよね。でも本書をじーっと見ていると、想像以上の様々な事実が浮かびあがってきます。どんな年代の人が、どんな種類のものを、どれくらいの頻度で買って、いくらかけているのか。
毎日の生活で見えてくるのがミクロの情報だとしたら、ここからはマクロの情報が得られるのです。日本という国において、僕たち一人一人は一国民でしかないわけですが、その一人一人が集まって1億2700万人となるのだということがよく分かる。大げさな言い方かも知れませんが、日本がこの一冊につまっているのです。
以前紹介した「TOKYO STYLE」や「地球家族」から伝わってくるメッセージと、この「家庭調査年報」から読み取れる情報は、一見離れているように思えて、実はとても近いのではないかと思います。数字に込められている情報を解読する作業はとてもクリエイティブ。そしてビジュアルイメージと実際の数字をつなげることが、「空想生活」の役割といえます。
少し見方を変えるとわかることがある、それを見つけて形にしていく。ユーザーの「欲しい生活に必要なもの」をつくるために、僕はこれからもこの細かい数字を睨み続けなくては!