ニシヤマ書店 第5回 Building a Skyscraper
大きな鉄骨を組み上げようとしている二人の男性の写真に、「Building a Skyscraper」という水色のタイトル。「なんだかcuusooっぽいな」と思って手にしたのは4年ほど前のこと。たまたま立ち寄ったインターナショナルスクールのバザー会場でのことでした。
1967年に出版されたこの本は、ニューヨークの超高層ビルが完成するまでをていねいに追っています。基礎作りに半年、鉄骨組み、溶接、コンクリート作業に約9ヶ月、壁やガラス窓の取付には1年を要し、さらに仕上げ。ひとつひとつの工程はとても地味で、でもそれらが蓄積していくことであの摩天楼が生まれたのだと、じわじわ感動しました。僕たちの世代にとって当たり前となっているインフラストラクチャーは、ものすごくアナログな作り方だったんですね。インフラが整っていることが普通だと思って過ごしているけれども、先達の恩恵にあずかっているということを強く認識する大きなきっかけを、この本は与えてくれました。
僕たち空想生活は、インターネット上で新しいインフラを整えようとしています。「こういうものがあったらいいのに」というメッセージをカタチにしたい。資金を調達する代わりに、同じ希望を持つユーザーを募集して実現化を目指すというシステムのインフラです。このステップを確実なものにするために、「空想セルフ」もスタートしました。このインフラを整えることが出来たら、未来の生活が楽しくなる、そう信じているからです。